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2017.05.17 イベントレポート

SVVR報告会

by takumi.negishi

こんにちは。根岸(@CST_negi)です。
現在新卒2年目で、VRアプリ開発の業務を行っております。
業務の傍ら、趣味でもVRアプリを開発しております。Unity/C#が好きです。

今回は、出張で3/29-3/31にサンノゼで行われたSVVR EXPOに参加してきたのでその話をします。現地のVR事情を視察しにいっただけではなく、自作のVRアプリを SVVR EXPO で展示してきましたのでその知見を含めてお話します。
渡米は初めてで英語を人に話すのも初めてな状況でしたが、様々な成果を得ることができました。

SVVR EXPOとは

SVVR(Silicon Valley Virtual Reality)というコミュニティが開催するVRイベントです。VRに関連したテーマについて講演が行われるほか、各企業や個人が制作したアプリを展示する場も設けられています。有料イベントなので、参加者が全員真剣だったのが印象的でした。
テーマに関しては、ゲームだけでなくソーシャルVRや医療系VR、Vスポーツ(VR+eSports)やWebVRなど、VRに関連したものなら幅広く取り扱っていました。

展示したもの

VR本屋という仮想空間内に実際の本屋のような空間を再現しながらマンガを読めるアプリを作っていて、そのプロトタイプを展示しました。
実は DeNATechCon でも同様にこのアプリを展示しまして、その時からアプリを英語対応させ、リファクタリングした上で展示に臨みました。

VR本屋は海外でもウケは良かった

体験者は期間の割に多くはないですが、「ポテンシャルはある!」「とてもいいプロダクトだね!」などの意見をいただきました。サービス化したら教えてねという話やその他ありがたい申し出などもありました。
印象としてはアジア圏(現地でお会いしたのは中国や韓国やタイ出身の方)の方からの反応が特に良かったと思います。マンガの文化が浸透しているからかもしれません。
体験後のアンケートも取ったので、それで得た意見を参考にしつつ製作を進めて行こうと思います。

海外での展示を経て知見など

2点あります。
まずは英語の話。展示というのはある程度言うことが決まっているので、話すことに関してはアピールポイントを説明できる英文をあらかじめ頭にいれておくと効果的です。一方でリスニングは聞き取れないこともあったので、自分の場合は本当にわからなかった時はノートPCでGoogle翻訳を出して「これを使ってくれませんか?」というお願いをするなどして対処しました。ちなみに、これを断る人は全くいなかったので、恥ずかしくても聞きたいという姿勢は崩さないのが良いと思います。

次に展示の話。これは日本とあまり変わらないことですが、何をやっているブースなのかちゃんと分かるようにしましょう。私の場合はデモ動画を用意して、現地の方からお借りした50インチの大画面で展示をアピールしたのが効果的でした。
大画面で「こんな事をやってるよ」というのをアピールして、それを見て立ち止まった人に「Try this?」と声をかけて、どんどん展示に引き込んでいきました。

現地のVR市場について

今回は特にソーシャルVRの領域について視察してきました。VRにおけるソーシャルプラットフォームはまだ大きなものは確立されておらず、それを獲りに行く動きが活発で多様な動きがあったのが印象的です。
Facebook社も最近ではソーシャルVRのアプリをリリースしましたが、それ以外の企業ではゲームに特化したものや、イベントに特化したものなど、それぞれ尖りが明確なサービスをリリースしています。国外のみならずソーシャルVR分野は国内でもいくつかサービスがロンチされていますので、競争は世界的に激しくなりそうです。

社内報告会での報告

帰国後、SXSWに行った小倉さんと共に社内での報告会を行いました。(SXSWの記事は後日公開されます。)
先に記した知見や、出来事などを共有しました。自分と同じように英語に不慣れな人でも、割となんとかなるということは伝えられたかなと思います。

AR/VRの市場規模は2021年には現在の20倍以上に拡大すると市場予測がされており、この背景からも海外の企業では積極的に投資が行われていることを肌で感じました。また、そうした企業の目に見えた成果をSVVR EXPOで確認することができ、VR市場の拡大については私も期待を持つことが出来ました。

今回の展示では海外に飛び込んでいったからこそ新たに見えたものがありました。ここで得た知見と経験を活かしつつ、更なる発展への努力と今後のVR市場の拡大に個人としても備えていこうと思います。
ありがとうございました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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