同期に打ちのめされてから、立ち直るまでの話 (研修振り返りレポート)

by Kiyoshi Kanazawa | August 13, 2020
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「人と比べるな。なりたい自分を目指せ」

目次

  • 入社当日
  • エンジニア研修で同期の実力に驚愕
  • 人と人は比べられない
  • 自分で目標を立て、その達成のために全力を注ぐ
  • 考えが変わったあと
  • 研修を振り返って

入社当日

「人と比べるのだけはやめなさい。私の新人時代は人と比べて2年間無駄にした」 入社当日に南場さんにいわれた一言です。当時の私は「ふむふむ、なるほど」と、相槌を打って理解し、納得したような顔で聞いていました。

でも、実行に移せるかどうかはまた別問題で、この言葉の重みを思い知ったのは後のエンジニア研修でした。

エンジニア研修で同期の実力に驚愕

入社前から、何人かのエンジニアとは話をしたことがあったので、同期のレベル感はなんとなく察していました。総じて高いだろう、と。 その予想は大きく裏切られました。驚愕するレベルで同期の技術レベルが高かったのです。

起業経験があったり、 サービスをほとんど1人で運用していたり、 自分でも知っているようなサービスに関わっていたり、 そもそも、話している専門用語が聞いたこともないもので、話が理解できなかったり…

エンジニア研修ではペアプロやモブプロ、チーム開発など、ほとんどの研修内容で誰かと一緒に作業することが多かったので、意識しなくても他人と自分を比較できる環境にありました。 いい意味でも悪い意味でも、互いが見える環境にあったわけです。 私の場合は、その環境が悪い方に作用してしまいました。

印象的なエピソード

1つ印象的なエピソードを紹介します。 研修カリキュラムの中で、講師の方がエンジニアの心得(driving question)を紹介する場面がありました。 そのアンチパターンの1文にこうあります。

“I have no time for stupid people” 「バカなやつらのための時間はない」

アンチパターンですので、逆に捉えて「どんなに相手が無知であっても真摯に接すべき」ということです。 続けて講師の方は、「例え、相手がReflectを知らなくても、バカにしてはいけない。最初は誰もが初心者」と結びました。 講師の方は、分かりやすい例え話を補足として付け加えてくれたのですが、それを聞いた私は「え、Reflectって…何?」という状態で、もはや補足の説明が必要なレベルでした。 一方、同期はふむふむと納得している様子で、その後の雑談の中でも理解度の高さが伺いしれるわけです。

どうして、この優秀な新卒勢の中に自分がいるんだろうと、毎日自問自答していました。

この時期が、研修で1番きつかったです。

そして、様々な同期エンジニアと共に研修を進めていった結果、自分の力の無さに失望し「エンジニアには向いてないんじゃないか」というところまで落ちました。 他人と自分を比較しながら、日に日にメンタルが削られていく日々が続きました。

人と人は比べられない

自分の技術力から目を離したい私は、気を紛らわすようにランチ会や1on1に参加しました。今思えば逃げでしかないのですが、結果的には私に転機を与えてくれるきっかけになりました。

毎日、いろんな人といろんな話をしていく中で、考え方が徐々に変化していったのです。

それは「人と人とは、比べることができない」ということでした。

多くの同期や先輩と話をしていくなかで分かったのは、それぞれで歩んできた人生や考え方が大きく違うということです。

ある人は、モノづくりがただただ好きで ある人は、課題解決に対しての熱意がとても高くて ある人は、技術そのものに対しての興味が強くて ある人は…

それらの想いはどれも、エンジニアをエンジニアたらしめる原動力の1つになっているのは間違いありません。しかし、エンジニアとしての原動力が異なれば、得られるものも結果も求められるものも違ってきます。

そこで私は気づきました。 「目指すエンジニア像も、踏もうとしているキャリアも、人生経験も大きく違うのに、どうして他人と比較しようしているのか」と

人と人とは比べることができないと悟った瞬間でした。

自分で目標を立て、その達成のために全力を注ぐ

「他人と比較するべきではない、ならば今自分は何をすべきか?」

次に考えたのはこれです。 他人と比較して、自分の実力を卑下してもしかたありません。比較できるものでもありません。 なら、今の自分はどうするべきなのか。

私の結論は「自分の目標を立てて、達成のために全力を注ぐ」ことでした。

人それぞれで目指すべきものが違うなら、自分の目標は自分で立てるしかありません。 そして、その目標は自分がなりたい姿につながるものでなくてはなりません。

私は将来、 どんなエンジニアになりたくて、 どんなことをしたくて、 どうありたいかを考えました。

さらに今の自分の実力を把握した上で、今この研修で何をすべきなのかを考えました。 めちゃめちゃ悩んで、考えました。

考え方が変わったあと

私が決めた研修での目標は「エンジニアとしての知見や技術を同期から最大限吸収すること」でした。 同期との実力差が大きいのであれば、逆に利用して自分のものにしてしまえばいい。 他者を追いかけるのではなく、なりたい姿を目指すようになったからこそ見つけられた目標でした。

目標を決めてからの私は、他人と比べることがなくなりました。 比較する対象が他人ではなく、なりたい自分の姿になったからです。

他人と比較しなくなってからは、不思議と自分を卑下することがなくなりました。 同期の実力の高さに驚くことは変わりありませんが、ネガティブな感情は湧いてきません。 実力不足をないがしろにしているわけでもありません。

自分と他者をいい意味で線引きできるようになったということです。

研修を振り返って

思えば学生時代まで、テストの点数や評価によって自ずと個人の順位付けがなされていました。 自分と他人を比較する癖、その頭が社会人になってからも残っていたわけです。

どの企業でも新人研修を行っていると思いますが、その目的の1つとして「意識を学生から社会人に変えること」があると思います。

「自分と他人を比較しなくなったこと」 小さな意識の変化かもしれませんが、私が研修を通して得られた1つの成長です。


以上、研修について振り返ったことをご紹介しました。 他の研修生たちも記事を公開していきますので、もしよろしければ、@DeNAxTech をフォローして、今後の記事もぜひご覧ください!